資金調達 2019.07.28

ベンチャーキャピタルの種類4つ

ベンチャーキャピタルからの資金調達には「返済が不要」といった非常に大きなメリットがあります。経営者の多くは資金調達後の返済に苦しめられています。

返済がなければ言うことありませんよね。返済がなければ会社に資金をとどめおくこともできるのです。

しかしベンチャーキャピタルからの資金調達は簡単ではありません。
彼らの意向にそぐわないような企業は投資してもらえません。銀行融資に勝るとも劣らないほどの難易度となっているのです。

そこで注目すべきはベンチャーキャピタルの種類です。
種類を理解しておけば、自身がどのタイプのベンチャーキャピタルに申し込みをしたら良いのかが見えてきますよね。
資金調達の成功率がアップすることは間違いありません。

ちなみに全部で4種類あります。

政府系ベンチャーキャピタル
金融機関系ベンチャーキャピタル
独立系ベンチャーキャピタル
事業会社系ベンチャーキャピタル

それぞれの特徴について解説しますね。

政府系ベンチャーキャピタルの特徴とは?

政府であるとか公共団体によって設立されているベンチャーキャピタルです。

経済のグローバル化を推進させるような事業に対する投資を中心に行っています。よって技術力が高いベンチャー企業であるとか中小企業に積極的に出資する傾向があるのです。

独自の何かしらの技術を持っている企業であれば投資してもらえる可能性が高いですよ。

金融機関系ベンチャーキャピタルの特徴とは?

銀行
信用金庫
保険会社
証券会社

上記のような会社が設立しているベンチャーキャピタルです。
彼らの投資の目的は融資先の確保です。今後、投資先には融資も行い、それによっても利益を得ようと考えています。

仮にあなた自身も今後も継続的に融資などの資金調達を希望している、というようなケースについては利用するメリットが大きいです。

ただしあくまで融資によるビジネスを目的としているので、ベンチャーキャピタルとしての投資についてはどちらかというと消極的です。大きな資金調達には至らない可能性もあり、比較的少額の調達でもOKという方に向いています。

独立系ベンチャーキャピタルの特徴とは?

簡単に言うと、関連企業を持たないベンチャーキャピタルのことです。
資金調達を独自に行なっており、比較的柔軟性が高い、といった特徴がありますよ。

投資先の業種にこだわりを持っているケースが多く、特定の業種を中心に出資しています。よって畑違いの業種の方が申し込みを行ったとしても、資金調達が成功する見込みはあまりありません。

独立系ベンチャーキャピタルはお金を出すだけではなく、経営アドバイスや事業に関するアドバイスなども積極的に行う傾向があります。出資元と出資先の距離感がかなり近いのです。

はじめての起業で右も左も分からない、という方には独立系ベンチャーキャピタルがおすすめですよ。

事業会社系ベンチャーキャピタルの特徴とは?

大手の企業が運営していたり管理していたりするベンチャーキャピタルのことです。
投資会社であるとか金融会社は関わっていません。

事業会社系のベンチャーキャピタルに関しては、投資した資金の回収に重きをおいているわけではありません。例えば彼らのサービスとの親和性などが重視されるのです。

あなたの事業と自社の事業が協力をすれば更に自社が大きくなれる、といった判断をもとに投資するかを判断します。

新規事業であったり専門性の高い事業であったりに対して、投資を積極的に行う傾向がありますよ。

例えばネット通販を行っているベンチャーキャピタルであれば、ITに強みを持つ企業に対して投資を行うのです。その会社のIT技術を自社のネット通販サービスにも活かしたい、と考えているからです。

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