資金調達 2020.01.15

月々の運転資金だけでなく、M&Aなどの資金でもファクタリングを活用しよう

ファクタリング業界の中で、買取金額が300万円以下の取引のことを小口取引と呼んでいます。この小口取引は、申込書類も少なく、審査に時間がかからないため、最短1日で現金化できることから、ファクタリング利用者の中ではリピーターも多く、利用者の7~8割を占めているのが現状です。そのため、ファクタリングを利用する場合、このような少額の資金調達の場合でしか利用できないのではないかと思われがちですが、実は1000万円以上の高額資金の調達の場合でも利用することができます。
一般的に、1000万円以上の資金調達を考える場合には、銀行やノンバンクからの融資を検討することが多いかのではないでしょうか。しかし、会社として急いで高額の資金が必要な時に、銀行やノンバンクからの融資の場合は融資を申し込むために多くの必要書類を揃えなければならないなど、審査に1ヶ月以上の時間がかかることから、適した方法ではないといえるでしょう。また、融資という性質上、返済の義務が発生するため、会社にとって負債が発生することになってしまいます。
しかしながら、ファクタリングの場合は、売掛債権があり、売掛先企業の信用度が高ければ、売掛債権をファクタリング会社が買い取るため、複数の売掛債権を集めて、その売掛債権の金額が大きければ大きいほど、高額の資金の融資を受けるよりも早期に得ることができるのです。
このように融資よりもメリットが多いファクタリングですが、1000万円以上の高額な買取金額をファクタリング会社から得る場合に注意しなければならないことがあります。その注意点は以下の通りです。

①高額ファクタリングの取引実績が豊富にあるファクタリング会社を選ぶ

ファクタリング会社のHPを見ていると、「買取債権の金額上限なし」や「〇万円まで買取可能」という内容の記載がある会社もありますが、実際に初回で高額債権を買い取ってくれるファクタリング会社は少ないのが現実です。
ファクタリング会社の中には、少額ファクタリングの取引実績は多いけれども高額ファクタリングの取引実績が少ない会社も多いので、高額ファクタリングの取引実績が豊富である会社を選びましょう。

②早目にファクタリング会社に相談する

ファクタリング会社内ではひと月の限度額が設けられていること、高額債権の場合には他から資金を補填する必要があり、時間がかかること等の理由から、ファクタリングを利用する側が高額資金を欲しいタイミングで調達できない可能性があります。高額債権を売却する場合には、早目にファクタリング会社に相談し、売却できるのか、現金化できる場合に着金日は希望日となるのか等の確認が必要です。

③3社間ファクタリング契約を行う

万一、高額債権の売却について2社間ファクタリングを利用した場合、売掛先企業が倒産し、売掛金の回収が困難となった場合のリスクが大きいため、大半のファクタリング会社は高額債権の売却時には3社間ファクタリングを利用します。

高額債権を売却する場合、銀行系のファクタリング会社でも取引を行うことは可能ですが、審査に2~3週間と、銀行やノンバンクからの融資と同じように審査に時間を要します。銀行の信頼性の高さから民間ファクタリング会社ではなく、銀行系のファクタリング会社も利用可能ではありますが、利用する場合には資金が必要なタイミングを考えてファクタリング会社へ早目に相談をすることをおすすめします。

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