ファクタリングの申込に必要な書類は? 早い現金化には事前の準備が重要
「とにかく即日現金化したい」
このような気持ちでファクタリング会社に申し込みをする方も多いと聞きます。ファクタリングはこういった方に最適なサービスではありますが、「事前準備」が重要なポイントですので、本記事ではそのポイントについてご紹介します。
資金繰りや資金調達で頭を悩ませている経営者が多い中、ファクタリングは即日現金化が可能である資金調達方法として徐々に日本で広まりつつあります。運転資金が早急に入用である場合に、売掛金を活用したファクタリングを利用することで、銀行やノンバンクからの融資よりも早く資金調達を行うことができるのです。
しかしながら、資金が早急に入用であるのにもかかわらず、ファクタリングの申込時に、必要となる書類に不足があり、ファクタリングの申込が完了とならなかった場合は、買取金額の着金日が延びてしまい、事業の運営に支障をきたしてしまうことがあるかもしれません。
そのような事態にならないためにも、事前に必要書類を把握しておくことが重要だといえるでしょう。それでは、ファクタリングの申込時において、一般的に必要とされる書類を紹介します。
①履歴事項全部証明書(商業登記簿謄本)と印鑑証明書
会社の説明資料として、履歴事項全部証明書(商業登記簿謄本)の他に、会社概要やパンフレット、会社のホームページを印刷したもの等で代用可能であるファクタリング会社もあります。申込・契約時に会社の実印押印が必要となるため、印鑑証明書の提出も必要です。
②決算書(過去3期分)
過去3期分の決算書(税務申告済の押印のあるもの)の提出の他、過去3期分の税務申告書で代用可能であるファクタリング会社もあります。なお、前回の決算月より3~6ヶ月経過している場合には、当年度の試算表の提出が必要となる場合もあります。
万が一赤字決算であっても銀行やノンバンクからの融資とは異なり、売掛先企業の信用力を確認しているため、ファクタリングの審査には問題ありません。また、事業年数が浅い場合であっても、同様に問題なく審査は通ると思われます。
③売掛先企業との基本契約書
この基本契約書の中で、債権の譲渡禁止の条項が含まれている場合は、契約書が適用されるため、ファクタリングをすることができません。事前に基本契約書を確認しましょう。
④発注書や請求書
売掛先企業との個別契約書、発注書、検収書、請求書など、売掛金が発生している取引を証明するものが必要となります。これらの書類から売掛債権の金額や、入金日の確認を行います。
⑤過去の入金取引が確認できる通帳
売掛先企業との過去の継続的取引状況や入金サイクルを確認します。売掛先企業が売掛金の支払いに遅延が目立つ場合にはファクタリング会社から断られ、利用できない場合もあります。
⑥代表者の身分証明書
ファクタリングの申込は必ずファクタリング会社で、ファクタリング会社の担当者と対面して行われます。その際、ファクタリングを利用する企業の経営者本人が申し込む必要があるため、第三者のなりすましによる取引を防止するために代表者の本人確認を実施しています。身分証明書として、住民票の他に運転免許証やパスポートでも本人確認を行っているファクタリング会社もあります。
ファクタリングの申込時に一般的に必要である書類を挙げましたが、いかがでしたでしょうか。なお、ファクタリング会社によっては、必要書類が上記内容と異なる可能性もあります。必要書類に不足がないよう、ファクタリングの申込時には、ファクタリング会社のHPを確認するか、事前にファクタリング会社へ必要書類の確認をすることをおすすめします。
ファクタリングの申し込み書類に不備がなければ、即日現金化できる会社も増えていますので事前準備は徹底して行いましょう。忙しくその時間を割くのは大変かもしれませんが、結果的に即日現金化が可能になりスピーディな資金繰りや資金調達によるピンチの脱却、新事業へのチャレンジへ繋げることが出来るでしょう。
ファクタリング利用の際は、複数社から見積りをもらいましょう。手数料や準備書類、現金化までの日数などよく比較検討した上で利用者様が信用できる会社を選定してください。