ファクタリング 2019.07.28

クラウドファンディングとファクタリングを組み合わせた資金調達事例

欧米では一般的な資金調達方法であるクラウドファンディングも、日本においては2011年に日本初のクラウドファンディングサービス会社が誕生したことによって、近年では新しい資金調達方法として認識されつつあります。また、インターネットを通じて不特定多数の人へ事業内容やアイディアを発表し、資金提供を呼び掛けることで、その趣旨に賛同した人からお金を集めることから、民間の金融機関等から融資を受けることが難しい起業家や起業して間もない企業にとっては事業資金を獲得できる方法であることから、高い人気を得ています。
しかし、高い人気を誇るクラウドファンディングではありますが、全てのケースにおいて成功するわけではありません。インターネット上には目標額の1000%以上の資金を獲得することができたという華々しい成功例があがり、あたかもクラウドファンディングを行えば高額の資金を得ることができると思われがちですが、現実のところ失敗例も多いのです。
では、クラウドファンディングで失敗してしまった場合に、ファクタリングを利用することにより資金調達を行った事例を紹介しましょう。

All or Nothing方式において目標額達成ならずに終了した事例

クラウドファンディングにおいて、起案者が得ることができる支援金の獲得方法としてAll or Nothing方式(達成後支援型)とAll in方式(即時支援型)の2種類があります。All or Nothing方式の場合、目標額に到達せず終了してしまった場合には、支援者からの申込みはキャンセルされるため、集まった支援金を獲得することができません。反対にAll in方式の場合は、目標額に到達せずに終了となった場合においても集まった支援金を獲得することができます。
クラウドファンディングを行うことにより、失敗した場合には、All or Nothing方式においてもAll in方式においても目標額を得ることができないため、別途資金調達を行わなければ事業をすすめることができないでしょう。
実際に、飲食業を営んでいる経営者が、新たに、ある食材に特化した飲食店をオープンさせたいと、融資も考えましたが、負債が増えるだけであると考え、クラウドファンディングで支援者を募りました。しかしながら、事前のPR活動が不十分であったことから目標額達成とならずに終了となり、またAll or Nothing方式であったために支援金を1円も獲得することができませんでした。しかし、クラウドファンディングにおいて失敗することも想定内であったため、手元にある売掛債権をファクタリング利用することにより、飲食店オープンの資金を獲得することに成功しました。

プロジェクト終了までの運転資金の補填

クラウドファンディングの場合には、起案したプロジェクトを登録・投稿してから、実際にプロジェクトが終了し、支援金を獲得するまでに最大で4ヶ月もかかると言われています。このクラウドファンディングは簡単にプロジェクト登録・投稿ができる分、資金獲得までに時間がかかるため、その間にかかる運転資金を自己資金で賄うことができなければ、別途資金調達する必要があります。
その場合、金融機関等への融資であっても審査に時間がかかるため、急いで運転資金が必要であれば、手元にある売掛債権をファクタリング利用することにより、早期に運転資金を獲得することができるのです。

クラウドファンディングは昨今、最も注目されている資金調達方法ではないでしょうか。斬新なアイディアで賛同してくれる人が多ければ多いほど目標額を遥かに超え、高額の支援金を得ることができます。しかしながら、失敗してしまった場合の事業資金や、プロジェクト終了までの間の運転資金が必要となる場合もあります。その時にはファクタリングを上手く活用して資金調達を行いましょう。

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