ファクタリング 2019.07.05

クレジットカード債権でファクタリングが有効な理由

ファクタリングについて調べていくと、法人間のやりとりの記事を多く見かけることでしょう。そのため、ファクタリングはBtoB企業専用の資金調達方法なのではないかと思っている方もいると思います。しかし、実際にはBtoC企業においてもファクタリングを利用することが可能なのです。
基本的に売掛金が発生しないBtoC企業でファクタリングを活用するには、クレジットカード債権に着目することが必要です。今回は、クレジットカード債権がファクタリングの手段として有効な理由を解説します。

クレジットカード債権の仕組み

まず、クレジットカード債権の仕組みについて解説します。クレジットカード債権は、顧客がクレジットカードで商品を決済したときに発生します。本来であれば顧客が支払うものをクレジットカード会社が肩代わりをしているので、決済が完了したタイミングで債権者は顧客からクレジットカード会社となります。そのため、顧客が料金を支払うかそうでないかは関係なく、クレジットカード会社から手数料を引いた分の金額が支払われることになります。
また、クレジットカード会社は顧客一人ひとりから代金を回収しますが、自社には利用者の代金がまとめて支払われます。カード会社によって支払いの期日は異なりますが、実際にカードが利用された日から数ヶ月後に入金される場合が多いようです。

クレジットカード債権はカード会社への売掛金になる

さきほども解説したように、クレジットカード決済を顧客が行うと、実際に商品を購入された日から遅れての入金になります。そのため、入金までに商品の仕入れや投資などがかさみ、資金繰りが悪化することもあるでしょう。そのような場合には、クレジットカード債権を売掛金としてファクタリングを利用することができます。なぜ利用できるのかというと、クレジットカード債権はクレジットカードと自社の間の法人間でのやりとりになるからです。
本記事の冒頭でBtoC企業でもファクタリングを利用できると述べたのはこの方法を利用できるからです。BtoC企業というと、資金の調達方法が限られていると考える方も多いと思いますが、ファクタリングを利用することで資金調達の幅を広げることができるのです。
クレジットカード債権をファクタリングに利用しても、通常のファクタリングと変わりはなく、2社間も3社間も利用することができます。

カード会社は優良な債権者なのでファクタリングが成立しやすい

通常と同じように2社間も3社間も利用できるクレジットカードによるファクタリング。実はクレジットカード債権ならではのメリットもあるので紹介します。
それは、クレジットカード会社は優良な債権者ということです。通常の法人間のファクタリングであれば、売掛先によっては与信が低く貸し倒れのリスクを警戒されてしまうこともあります。しかしクレジットカード会社が売掛金である場合には。大手で実績もあるため与信が高くなります。そのため、ほとんどの場合で審査を通過することができるでしょう。
また、通常であれば取引先との関係悪化から3社間ファクタリングを避ける傾向がありますが。クレジットカード会社であれば3社間ファクタリングを交渉しやすいのもポイントです。承認が下りれば2社間よりも手数料を抑えることができます。

今回は、クレジットカード債権でファクタリングが有効な理由について解説してきました。クレジットカード債権をファクタリング利用すれば、直接の売掛金がないBtoC企業も資金調達が可能となります。必要に応じて活用するとよいでしょう。

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