ノンバンク 2022.08.22

ノンバンク系ファクタリング会社のメリット・デメリット

預金業務を行わず、融資などを主な業務とする「銀行ではない」貸金業者をノンバンクといいます。
信販会社や消費者金融や証券会社などが該当し、銀行や信用金庫とは違って、貸金業法での制限を受けるという面を持っています。
そのノンバンクの中に、融資のほかにファクタリングも実施している会社があり、それを「ノンバンク系ファクタリング会社」として分類しています。

ノンバンク系ファクタリング会社の特徴

ファクタリング会社は、経営する母体の違いによって「銀行系」「ノンバンク系」「独立系」の3つに大別することができます。
銀行系は、その名の通り銀行が運営元となるため、系列のファクタリング会社も知名度や信用度が高いといえます。
独立系は、貸金業者には属せず、ファクタリングを専門に行っている会社で、系列に親元を持たず独立しているため、知名度・信用度は決して高いとはいえません。
それらと比較してノンバンク系は、運営する親元には様々な会社があり、テレビコマーシャルでもよく聞くような知名度の高いところも多数あります。
銀行系と独立系の中間に位置する、というのがノンバンク系の特徴といえます。

ノンバンク系ファクタリング会社のメリット

・独立系ファクタリング会社よりも手数料が低めであること
ノンバンク系では、手数料を公開していないところも多いのですが、目安としては1~25%程度です。
独立系の手数料が、30%~40%になることもあるのに比べると低めであるといえます。

・銀行系ファクタリング会社より現金化が早いこと
銀行系は、審査などのプロセスで時間がかかることが多く、現金化までに最短でも2~3週間はかかります。
それに対して、ノンバンク系では目安で1週間程度です。
早期の資金繰り改善を考慮するにあたっては、この違いは大きなメリットといえます。

・知名度や信用度の高い会社を選べること
ファクタリングは、貸金業でいうところの「利息制限法」による制限を受けないので、悪徳業者が入り込みやすい一面もあります。
ノンバンク系では、運営の親元の会社に知名度や信用度の高い会社がいくつもあるため、それらを選択すれば安心感があるでしょう。

ノンバンク系ファクタリング会社のデメリット

・銀行系ファクタリング会社よりも手数料が高めであること
銀行系の手数料は目安で1%~数%程度なので、比較すると高めです。

・独立系ファクタリング会社よりも現金化が遅いこと
最短で即日現金化も見込める独立系と比較すると、時間を要することになります。

・小口での利用が見込めないこと
ノンバンク系は、目安として100万円以上が利用金額の範囲となります。
独立系が数十万円から利用可能なので、小口での利用では柔軟性に欠けるといえます。

メリットもデメリットも、重要な観点は「手数料」と「現金化のスピード」の二つですが、そのどちらにおいても、ノンバンク系はやはり銀行系と独立系の中間です。
自社の現状を把握し、資金繰りにおいて優先するべき事項を明確化して、どの会社を利用するか選ぶ必要があるでしょう。

【まとめ】

銀行系・ノンバンク系・独立系と比較する中で、ノンバンク系はバランスのとれた特徴を持っており、利用する側の会社の規模感としては、特に中小企業の心強いパートナーとなりえます。
取り上げたメリット・デメリットは全体の傾向としての話ですので、実際に会社を選ぶ際には条件面をしっかりと確認し、よりよい資金繰りに繋げられるよう心がけましょう。

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