ファクタリング 2024.11.07

少額の請求書では難しい?いくら以上ならファクタリングの利用ができるのか

「少額の資金調達を考えている企業様」
「今月はちょっとピンチという個人事業主・フリーランスの方」
などの方は是非最後までご覧ください。
資金繰り対応として、ファクタリングを利用しようとする場合に、どこのファクタリング会社を利用するべきか判断するため、ネット等でファクタリング会社のHPを見ることがあると思います。多くのファクタリング会社は、「買取金額最大1億円」と大々的な広告を出してアピールをしているため、買い取ってもらえる売掛債権が高額ではないと利用できないのか、売掛債権が少額の場合には門前払いをされてしまうのではないか等と心配されている経営者もいるのではないでしょうか。この記事では、現在のファクタリング利用者のニーズとファクタリング会社の実情を紹介したうえで、少額の売掛債権でもファクタリングの利用ができるのかを説明していきます。

ファクタリング利用者のニーズ

ファクタリング会社では、高額な売掛債権の買取りをアピールしていますが、実際にファクタリング利用者の買取金額を調査したところ、ファクタリング利用者の約9割が500万円以下であり、かつ、買取金額が100万円以上200万円以下が約3割、そして100万円以下の割合が約2割を占めていました。利用者の平均買取金額は250万円程度であることから、高額の売掛債権ではなくても利用可能だといえるでしょう。また、以前は個人事業主のファクタリング利用はできませんでしたが、個人事業主からもファクタリングを利用したいというニーズがあるため、個人事業主にも対応するファクタリング会社が増えたことから、買取金額100万円以下である利用者の多くが個人事業主であったという調査結果もあります。

ファクタリング会社の実情

ファクタリング会社にとって、会社内で行う作業は、高額の売掛債権であっても、少額の売掛債権であっても一連の業務は同じです。ファクタリング会社の売上となる手数料は、高額の売掛債権であればあるほど、高額の手数料となるため、少額の売掛債権を好まない傾向にあります。
しかしながら、ファクタリング利用者のニーズとして、200万円以下の利用者が全体の過半数を占めており、また100万円以下の利用者のニーズもあるため、最近では少額の売掛債権専門のファクタリング会社が登場するようになりました。

少額利用はいくら以上から?

少額の売掛債権専門のファクタリング会社が存在する中、では、いくらからファクタリング利用が可能なのでしょうか。一般的に、多くのファクタリング会社は、最低売掛債権金額を50万円~100万円を設定しています。しかしながら、少額専門のファクタリング会社の場合は、最低金額を30万円と設定しているファクタリング会社も多く、中には10万円からファクタリング利用ができる会社も存在しているのです。資金調達を行ううえで、初めてファクタリングを利用する場合には、まず少額の売掛債権を売却することからはじめてみてはいかがでしょうか。

資金調達方法の一つであるファクタリングについて、少額利用ができるのか、またいくらからファクタリングを利用できるのかを説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。ファクタリングは数十万円という少額からでも利用することができます。しかし、高額利用よりも手数料割合が高くなるため、買取金額が希望している金額よりも少なくなる可能性もあります。2社以上のファクタリング会社を比較したうえで、ファクタリングを上手く利用しましょう。
また、以前は個人事業主やフリーランスではファクタリングは利用できませんでしたが、個人事業主やフリーランスの少額ファクタリングへのニーズが増えたことにより、個人事業主にも対応するファクタリング会社が増加しています。中には10万円からファクタリング利用できる会社も存在します。「今月ちょっとピンチ」という個人事業主の方にはぴったりのサービスです。ファクタリングは中小企業や個人事業主にはメリットの多い資金調達方法であり、キャッシュフローの改善や決算書を汚さずに資金調達が出来ること、スピーディな資金調達が可能なことなどが特徴です。しかし、ファクタリングをあてにするだけでなく、資金繰りの改善策を実行しながら上手にファクタリングを活用することが健全な経営状況をつくるには大切なことです。

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