ファクタリング 2019.07.08

ファクタリング業者乗換による資金繰り改善法

ファクタリングは、売掛債権の売却による資金調達の方法です。迅速に資金を準備できるため大変便利ではありますが、1回の利用だけで資金繰りが改善できるとは限りません。なぜならファクタリングは、あくまで売掛債権を本来の期日より前に現金化する方法なので一時しのぎに過ぎず、資金繰りが厳しいことに変わりはないからです。場合によっては、数ヶ月に渡り売掛金を売却する必要があるかもしれません。ファクタリングを継続利用しながら資金繰りを改善するなら、ファクタリング業者の乗換を検討すべきでしょう。ここから、ファクタリング業者の乗換について解説していきます。

ファクタリング業者の乗換とは?

ファクタリング業者の乗換とは、既に特定のファクタリング業者から資金調達している利用者が、現在の契約満了後に別のファクタリング業者から資金調達することを言います。
乗換の目的は、ファクタリング手数料が安い業者に切り替えることで手数料負担を減らすことです。ファクタリングででは、手数料の支払いが大きな負担になります。一般的に手数料の相場は、2者間ファクタリングで売掛債権の額面に対して6〜40%程度、3者間ファクタリングでも1〜5%程度といわれています。ファクタリングを継続利用する場合は、手数料支払いによるキャッシュアウトはどんどん膨らむため、いつまでも資金繰りが改善できない原因にもなりかねません。このため、業者の乗り換えにより手数料を引き下げる必要があるのです。

乗換のメリット

ファクタリング業者を乗り換えるメリットを説明していきます。

1.利用実績があるので手数料を引き下げやすい

ファクタリングを利用したことがなければ、信用がないため手数料は高く設定されがちです。しかし既にファクタリングを利用した実績があれば、ファクタリング会社から見て信用されやすくなり、結果として手数料を安くしてもらいやすいのです。ファクタリング業者も利用実績のある会社と取引をしたいので、積極的に申込を受けようとします。場合によっては必要な諸費用の一部を業者が負担するなどの優遇措置を取る場合もあるようです。

2.ある程度余裕を持って業者を比較できる

初めてファクタリングを利用する際は、資金ショートが間近に迫っている状態で業者を選ぶ方も多いでしょう。危機的状況での焦りや初めて利用するサービスへの戸惑いから、サービス内容や手数料率を冷静に検討できないまま契約してしまうことも多いと思います。一方、ファクタリングを利用して知識がある状態なら、余裕を持って業者を比較検討することができるのです。

3.手続きがスムーズにいく

ファクタリングを利用する際は様々な書類を業者に提出する必要があります。どの業者でも必要な書類はだいたい同じなので、前回の利用時と同じように揃えればスムーズに手続きを終えることができるでしょう。

乗換のデメリット

乗り換えにはメリットが多い一方で、デメリットもあるため注意が必要です。

1.手数料の安い業者をリサーチするには時間がかかる

ファクタリングの手数料は一律ではなく、契約の都度個別に決まります。そのため、正確な手数料を知るには各業者に見積を依頼して回答を待たなければなりません。また回答を踏まえて、さらに交渉する場合もあるでしょう。そのため多くの業者を比較して一番安い業者を見つけるには、相応の手間と時間がかかってしまいます。本業の忙しい会社にとっては負担が大きいかもしれません。

2.安くならない場合もある

ファクタリング会社を乗り換えても、結果として手数料が安くならない場合もあるでしょう。手数料は利用会社の信用力や売掛債権の内容などを業者が審査した結果決まります。資金回収に不安があったり、既に利用している業者が十分安い手数料を提示していたりする場合などは、乗り換えても下がらないことがあるかもしれません。このような場合、比較検討に要した時間が無駄になってしまうことあります。

【まとめ】
この記事ではファクタリング業者の乗換について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。ファクタリングを継続利用しながら根本的に資金繰りを改善するには、安い手数料の業者を選定することが不可欠です。手間はかかりますが、十分比較検討して賢くファクタリングを利用するようにしましょう。

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