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ファクタリング 2019.06.19

ファクタリング その語源と歴史は?

ファクタリング(Factoring)の語源は、英語の“Factor”にあります。つまりFactoringは動詞“Factor”を名詞化するために-ingを付けた言葉です。この意味が資金調達としてのファクタリングにどのようにつながっているのか見ていくことにしましょう。

ファクタリングという言葉自体が債権の売却を表している

辞書などでファクタリング(Factoring)という言葉を調べてみましょう。そもそも動詞“Factor”という言葉は、1.「因数分解する」2.「(債権を)売却する」とあります。つまりファクタリング(Factoring)の意味は「債権を売却すること」となります。ですので、ファクタリングはその言葉から見ても「借入」や「出資」ではなく債権を売却して資金調達を行うということになるのです。

歴史はメソポタミア文明にさかのぼる〜ファクタリングの歴史

ファクタリングの歴史は、いったいいつ頃はじまったのでしょうか?
その起源は古く、メソポタミア文明の時代までさかのぼります。その当時は、まだ貨幣が発明されていなかったので、主に穀物と銀が通貨のような役割を果たしていました。またそれらの貸借のしくみが法律として定められていたことが、ハムラビ法典にも記されています。その後、新バビロニア時代では金融取引を行う業態が現れました。
そして、いまのファクタリングのような「債権を売却する」というサービスは、1300年代にイギリスで衣料品商人や交易商人が資金を調達した方法が原型とされています。これは当時、「ファクター」と呼ばれる債権買取の営業組織が、商人へ資金の前貸しを提供するとともに、信用による資金提供を購入者まで広げ、購入者の信用力を保証するサービスでした。そして1600年代にファクタリングは、イギリスからアメリカに到達し一気に広がりをみせたのです。当時、植民地主義拡大のためのファクタリングのシステムが利用されたのです。アメリカの植民地主義者は、イギリスに出荷する木材、タバコ、綿などの原材料に前払いを求めていました。そしてイギリスの商業銀行家は、アメリカに航海するための「請求書による資金調達(インボイスファイナンス)」を使って、植民地主義者に資金を提供します。そこで植民地主義者たちは、イギリスの商業銀行家が原材料の輸出量の増大を望んでいることを見通し、素早くファクタリングの考え方を採用したのです。
そして現在のようなファクタリングサービスは、1900年頃にアメリカではじまりました。当時アメリカでは、主に繊維産業と製造業でファクタリングの必要性が高まりサービスを開始したのです。アメリカでは、ファクタリングが高度経済成長を支えた仕組みの一つだともいわれています。アメリカでは、100年以上の歴史があり認知度も高いですいまでもアメリカでのファクタリングの市場規模は、日本の5〜10倍ともいわれ、日本よりもはるかにファクタリングが浸透していることからも、それがわかると思います。

日本では手形取引に変わる資金調達として普及する

日本でファクタリングが始まったのは、1970年に入ってからです。当時主流となっていたのは現金取引ではなく手形取引でした。また、利用していたのも大手金融機関の一部のみでした。このようにファクタリングの普及を妨げた一因として、債権回収における信用調査のノウハウやスキルが未熟であったことが挙げられます。しかし1997年頃のバブル崩壊によって主流だった手柄取引が減少しました。この時まで、手形取引を行っていた企業は、売掛金を現金化する手段を失いました。この出来事により、企業が、現金取引のできるファクタリングに関心を持ち始めたのです。そして現在では、インターネットアクセスやクラウドベースのプラットフォームに変わりますます普及しているのです。そして、このようなIT技術革新にともなって、あらゆる規模の企業がファクタリングによる資金調達が利用しやすくなったのです。

世界では古い歴史を持つファクタリングですが、日本ではまだ歴史は浅いといえます。
しかしながら、資金調達の手段としてビジネスを拡大させ、世界貿易を進展させるために必要不可欠のものとなっているのも事実で、今後も資金調達の重要な手段の一つとして多くの産業拡大に貢献していくことでしょう。