ノンバンクだけではい。銀行にもあるビジネスローン
企業であれ個人事業主であれ、事業を行なっていく上で毎月の資金繰りは頭の痛い問題です。特に「少額だが運転資金が足りず取引先への支払いが厳しい」というケースもあるのではないでしょうか。しかし金融機関に融資を申し込んでも審査や決裁に時間がかかり、緊急の資金調達に対応することは難しいのが現実です。また近年ノンバンクのビジネスローン商品が多数発表されており、このようなノンバンクのビジネスローンを利用する人も多いのではないでしょうか。しかしノンバンクを利用すると金利負担や銀行からの信用が落ちてしまうなどのデメリットが不安という声も聞きます。
しかし、実は一部の銀行ではプロパーや保証協会保証など一般的な融資に加えてビジネスローンの商品もあるのです。この銀行のビジネスローンとは、いったい何なのか、ノンバンクとどこが違うのか、見ていくことにしましょう。
銀行のビジネスローンとは
銀行のビジネスローンは、文字どおり銀行自体が展開している中小企業や個人事業主を対象としたカードローンです。ですから個別に融資の審査などを行わず、利用可能額の範囲内であれば、コンビニのATMなどでも利用できるので、通常、銀行のカードローンといえば、いまや個人向けのものでは一般的ですから、これまでも会社の代表者自らのカードローンを利用して資金を借り入れ役員借入金として事業資金にしていたケースもあったのではないでしょうか。銀行のビジネスローンではこのようなニーズを踏まえて誕生した商品と考えてもいいでしょう。つまり法人を契約者としてカードローンを契約して、その利用限度額の範囲内でコンビニのATMなどでも自由に借り入れや返済ができるのです。
個人向けのカードローンとの違いは何か?
個人向けカードローンの場合、ノンバンクと銀行では無担保・無保証人・即日融資可能などの共通点も多いのが事実です。また近年ノンバンクだけでなく、銀行も個人向けのカードローン商品を発売しています。ただしノンバンクの場合は、総量規制という借りる人の年収の3分の1までしか貸付できないルールがありますが、銀行の場合はそのルールが適用されません。一方でビジネスローンの場合は、ノンバンクであってもこの総量規制の対象から外れます。つまりノンバンクであってもビジネスローンの場合、消費者金融系カードローンよりも大きな額を借りられる場合もあるということなのです。
銀行のビジネスローンにデメリットはあるのか
このように銀行のビジネスローンは一見したら、ノンバンクのビジネスローンのように銀行の与信には関係なさそうで、かつ利便性という意味ではメリットがかなりありそうに思えます。しかし金利の面では銀行であってもノンバンクであってもプロパーや保証協会保証の融資と比べれば、かなり高利率でノンバンクと銀行ではあまり変わりがありません。ですから金利負担の面ではかなりデメリットとなるともえるでしょう。
ビジネスローンは少額かつ短期間の利用であればメリットが高い資金調達方法です。
しかし資金調達で利用する場合、必要な期間、金額、利率などを総合的に判断して利用されることをおすすめします。