資金調達 2019.07.28

助成金・補助金のキャッシュフロー

いま、企業に対して国や自治体がさまざまな助成金を出しています。またインターネットを検索すると社会保険労務士や行政書士、さらにはコンサルタントを名乗る民間企業や個人まで、さまざまな助成金に関するサービスが数多く存在しています。そして、さも助成金や補助金を利用すれば、国や地方自治体から返済不要で資金調達ができ、日々の資金繰り、資金調達に有効であるとも誤解されそうなものもあるようにも思います。しかし実際には助成金や補助金は事前に申請した計画に基づいて、雇用対策や設備投資などを行いその支出の一部を補助するというものなのです。それでは具体的に助成金や補助金のお金の流れ(キャッシュフロー)について説明していきましょう。

助成金をもらうまでのステップ

助成金は条件を満たせばすぐにもらえるわけではありません。実際に助成金を受けとるまで、以下のようなステップが必要なのです。

1 助成金を申請する

 書類やWebサイトなどから助成金の申請を行います。ただし助成金ごとに申請できる 
資格や条件が定められているので、自社がその条件を満たしているかどうかを事前に確認することが必要です。この条件や提出する書面の内容は申請する助成金により異なりますので注意が必要です。

2 指定された様式で活動記録を提出する

申請しただけでは助成金をもらうことはできません。申請した内容の活動を実際に行っているかを証明するための記録を指定されたフォーマットで提出する必要があります。
 なおこの段階で発生した給与や経費は先に企業が支払うということはきっちり認識しなければいけないポイントです。つまり助成金を申請することにより人件費や経費が一時的に増えることを理解しておくべきなのです。

3 審査と承認

 申請内容と活動記録に基づいた審査が実施され、承認された場合に限って助成金の支 
 給が決定します。また助成金の種類によって承認率は変わり、申請したらすべてが承 
 認されるわけではないので注意が必要です。なおこの段階でも助成金が入金されるわ
けではないのです。審査の結果によっては当初見込んでいた助成金の金額より支給決
定額が少ない場合もあるので、申請した金額の全額が承認されるわけではないことも理解しておくべきです。
4 助成金の入金
活動内容が承認された後にようやく助成金を受け取ることができます。しかし助成金を受けとる時期が申請から1年以上かかるものもあるため注意が必要です。振込されるのは事前に届け出た銀行口座に振込がされます。

助成金はあくまで企業などが行った施策や活動について、その一部を補助するという意味合いのものであることを忘れてはいけません。ですから膨大な申請書や資料を準備して申請しただけでは一切入金があるわけではないのです。あくまで自分の会社を良くしていくための活動を行うためのかかった経費の一部を助成してもらうという性質のものなので、基本的には活動にかかった経費を全て企業が支出した後にしか入金されないことやかかった経費の全額が支払われないことは十分に理解しておくべきでしょう。

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