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ファクタリング 2019.06.28

売掛債権担保ローンとファクタリングの違いは?

日本のビジネスは、信用取引が多いことから基本的には「後払い」となっています。
①契約②商品(サービス)の納品(提供)③請求書の発行④売掛債権の発生⑤請求金額の入金、という流れで、先に商品やサービスを提供して後からその代金を支払うという仕組みになっています。このように、契約してから支払いがあるまでの期間(タイムラグ)に発生するのが「売掛債権」です。このタイムラグが通常1~2か月ほどかかってしまうので、資金力のない中小企業ほど資金繰りに苦しむことになります。これらの課題を解決するために売掛債権担保ローンやファクタリングのサービスが登場したのです。そこで2つの仕組みについて、それぞれ簡単に説明していきます。

売掛債権担保ローンとは?

 売掛債権担保ローンをひとことで言うと、「売掛債権を担保にして、融資を行うローンサービス」のことです。別名ABLとも言われています。企業は、売掛債権を担保にし、金融機関に対して、融資を申し込みます。企業が返済できない場合に備えて、融資を行う金融機関は信用保証協会に対して、売掛債権の保証を申し込みます。企業側が返済できないときには、信用保証会社が債務者の代わりに返済を行います。資金の回収に伴って、銀行と信用保証会社は売掛債権を使って資金回収を行います。

ファクタリングとは?

商品やサービスを納品後にまだ支払われていない「売掛債権」を第三者の企業に売却するサービス(売掛債権の現金化)のことです。企業は、売掛債権をファクタリング会社に売却します。そして、ファクタリング会社は、企業へ手数料を除いた売掛債権の金額を入金するのです。企業にすれば、本来は1~2ヶ月先にならないと入金されない売掛金手数料を取られはするものの、早い場合は即日現金化できることから、資金繰りが楽になるというメリットがあります。

売掛債権担保ローンとファクタリングの相違点は?

売掛債権担保ローンとファクタリングは一見したら同じようなものに思うかもしれませんが、その違いは何なのかを見ていきましょう。

①資金の調達方法が異なる

 売掛債権担保ローンは、その名のとおり売掛債権を担保として融資を受けますが、ファクタリングの場合、売掛債権を売却することで資金を調達します。

②信用先が異なる

 売掛債権担保ローンは、「償還請求権」というものが必ず存在します。これは、担保にしていた債権が回収不能になった場合は、融資を受けた人はその責任を負って支払いをしなければならない権利のことです。したがって、売掛債権担保ローンは、融資を受けようとする会社の信用力が重要なのに対し、ファクタリングでは、売掛債権を売却することで資金調達をするので当然、売掛先起業の信用を重要視しています。

③取引先へのリスクが異なる。

 売掛債権ローンは、取引先への通知や承諾を必要としないことから、資金繰りが苦しいことが取引先へ知られることはありません。一方でファクタリングの場合は、取引先に対してファクタリングの了承を得る必要があるため、資金繰りが苦しいことが取引先へ知られてしまうリクスがあり、注意が必要です。
④審査基準が異なる
売掛債権担保ローンは、融資を受けようとする会社の信用が問われてしまうため、業績の状況や信用力が低いとなると、審査が通らないことも多くあるようです。一方でファクタリングの場合は、審査されるのは売掛先のため、大手企業や中堅企業の売掛債権であれば、ファクタリングを利用する中小企業の業績が悪かったり、信用力がなかったりしても、ほとんど関係なく審査が通りファクタリングを利用することが可能です。

いかかでしたでしょうか。このように、売掛債権担保ローンとファクタリングは、どちらも売掛金を活用した資金調達方法ではありますが、相違点はいくつもあり、その内容は全く異なったものになります。資金繰り対策のためにも自社の状況に適した資金調達を行うようにしましょう。