通せる補助金申請書の作成ポイント2
厚生労働省の助成金と並んで返済不要なものが多い補助金。助成金と異なり条件に合致したからといって補助金がもらえるとは限りません。審査を通過する必要があるため、難易度は高いといえます。書類作成の手間もかかることから、審査を通過する確率を上げたいと考える人も多いでしょう。
審査を通る申請書を作成するためには、基本的なポイントをおさえておく必要があります。今回は、補助金の申請書を審査で通過させるためのポイントについて、大きく3つに分けて紹介します。
申請する助成金と自社の方針が合致しているかを検討する
まずは、補助金申請の前段階のポイントになります。それは、補助金の目的と自社の方針が合致しているかをもう一度確認することです。補助金は、それぞれの団体が目的をもって支給しています。その目的や目的が出された時代的背景をもう一度確認することをおすすめします。目的や背景については、各団体のウェブサイトやパンフレットに記載されていることがほとんどです。それを読み込むことからはじめましょう。
その後、自社が今後伸ばしていきたい強みや補強していきたい弱みと合致するかを検討しましょう。それぞれの会社で強みや弱みがあると思います。現段階で伸ばしていきたい強みは何か、これから補強していきたい弱みは何かをもう一度確認するとよいでしょう。強みや弱みがと補助金が合致している場合には、審査を通過しやすくなると思います。そのため、補助金を申請するとよいでしょう。一方合致していない場合には、補助金の申請を見送ることや、ほかの補助金を検討する必要があります。
申請書の記入は正式名称・簡潔・推敲を目標に
補助金を申請するかの検討が終わったら、次は申請書の記入です。
申請書の記入は、正式名称・簡潔・推敲をキーワードに行いましょう。
まず、正式名称についてです。申請書には社名をはじめ全ての項目を正式名称で書く必要があります。普段は略式で通っている場合でも、申請書には正式名称で書くことが求められます。資料と照らし合わせながら、正式名称での記入を心がけましょう。
また、事業計画などは簡潔に書くようにしましょう。専門用語を用いて長々と記入をしていまうと、審査の担当者が読みにくい文章となってしまいます。どうしても専門用語を用いる必要がある場合には、用語の解説をつけるなどの工夫をするとよいでしょう。可能であれば、専門用語を避けて記述することをおすすめします。
申請書を書き終えたら、何度も推敲をしましょう。書いた直後にはわかりやすいと思っていた文章でも、時間を置いて読み直すとわかりにくいと感じることもあります。時間を置いて推敲をすることでよりわかりやすい文章にしていきましょう。場合によっては第三者に読んでもらい、わかりやすさについて確認してもらうこともおすすめします。
早め早めのスケジュールで動く
全体を通して、早め早めのスケジュール感で動くこともポイントです。
締め切り間際で申請書の作成をはじめると、書類に不足があったり、誤字脱字があるまま提出してしまう危険性があります。そのため、早めに動き出すことがおすすめです。
基本的に申請書や添付資料は提出期限外では受け取ってもらえません。書類の不備で審査対象外になってしまうことを避けるためにも、余裕をもったスケジュールで動きましょう。
今回は、補助金申請書を通すためのポイントについて紹介しました。申請に時間や手間をかける必要があるため、可能な限り効率的に行いたいと考える方も多いと思います。ただし、効率性を上げて審査に通らなかったら本末転倒です。効率性と同時に本記事に書いた3つのポイントもおさえておくとよいでしょう。