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ファクタリング 2019.07.28

手形割引とファクタリングはどう違うのか

手形割引とファクタリングは、いずれも売掛金を早期回収したいときに利用する手法です。目的が同じなので、手形割引とファクタリングはよく混同されます。そこで今回は、手形割引とファクタリングの違いをご紹介します。結論からいえば、現代では手形割引よりもファクタリングの方が利用しやすくメリットも豊富です。それぞれの特徴についても解説します。

そもそも手形割引とは?

手形割引とは、取引先から受け取った手形を決済日より前に現金化する方法のことで、かつて数多く利用された仕組みです。一般に手形とは、「一定の資格や権利を証明する書面のこと」を指します。下請法(第2条2)では「通常の信用取引は60日以内のできる限り早い期間内で支払いを行わなければならない」と定められていますが、手形取引であれば支払期日に限界はありません。振出人にとってみれば手形取引は、支払いを遅らせれば遅らせるほど資金繰りは楽になるし利息もつかないので大変メリットの多いシステムで、大企業は8カ月後など長期の手形を振り出すこともありました。しかし、力関係の弱い受取人が長期の手形を呑まざるを得なかったり、そうでなくとも期日前に現金化する必要があったりしたため、手形割引が利用されたのです。受取側にとっても、信用をベースとした後払いよりは、銀行が間に入ってくれる手形取引の方が確実性が高いという点でメリットもありました。確かに、かつての日本経済は手形とともに歩んできたといえるほど、手形の利用率が高かったのです。しかし、審査の問題や換金までに時間がかかることからファクタリングの需要が生まれました。手形割引とファクタリングの違いは、主に2点に絞られます。

手形割引とファクタリングの違い1:不渡りリスクの有無

最も大きな違いとして、不渡りリスクの有無があげられます。ファクタリングは、売掛債権の譲渡ですので売掛債権を売却した後にその売掛債権の売掛先が倒産したとしても、売掛債権を売った人にまでは責任が及びません。これは専門的に「償還請求権がない」といい、譲渡した後の債権が支払われるか支払われないかは関係がないので「ノンリコース(非遡及)型」とも呼ばれます。
一方の手形割引は、不渡りのリスクがあります。実は手形割引というのは、手形を担保にした融資という位置づけとされています。そのため、売掛先が倒産した場合、割引を依頼した受取人が買い取る義務があるのです。売掛先の貸倒リスクを持つのが手形割引で、貸倒リスクを持たないのがファクタリングと覚えておきましょう。

手形割引とファクタリングの違い2:審査の厳しさ

審査の厳しさも重要な相違点です。すでに述べた通り、ファクタリングは売買で手形割引は融資という形をとっています。そのため、銀行や手形割引業者の審査はファクタリングよりも厳しいものとなるのです。受取側が起業して間もない企業で税金未納や債務超過などの問題がある場合は、取り合ってもらえない可能性が高いといえるでしょう。対してファクタリングでは、債権の信頼性に重点を置いて審査が行われます。未払いがあれば損をするのはファクタリング業者ですから、支払い側の財務状況を審査し確実に回収できる債権なのかを判断します。つまり、受取側の財務状況は審査とは無関係なので、手形割引に比べるとスムーズかつ容易に審査が通りやすいといえるのです。

まとめ

手形割引とファクタリングの違いは、主に不渡りリスクの有無と審査の2点です。審査に問題のない会社なら、手数料が少なくメリットも豊富な手形割引がよいでしょう。しかし、現実的にいって銀行の審査を簡単に通過できるような正常な会社は現代において少数派といえます。実用性という意味では、ファクタリングに軍配が上がるといえるでしょう。